こんばんは、パスカルです!
昨日(https://pascal123.com/ホテル1/132/)は日本のホテル御三家をご紹介しました。
この3つのホテル、実は面白い繋がりがあるのです。
帝国ホテル、The Okra Tokyo (旧ホテルオークラ東京)、ホテルニューオータニ、これら御三家にある一家が関わっています。大倉家です。
1837年、現在の新潟県新発田市に生まれた大倉喜八郎は、神田で大倉鉄砲店を開業、戊辰戦争で巨万の富を築きました。その後日本人による初の貿易商社、大倉組商会(のちの大倉商事)や大倉土木組(現・大成建設)を創業、渋沢栄一とともに帝国ホテルの設立に関わりました。1890年11月3日、開業初日の宿泊客はわずか5人だったみたいです。
フランク・ロイド・ライト設計のライト館(新本館)が完成した1923年に喜八郎の息子、大倉喜七郎が初代社長に就任する。この年の9月1日、ライト館の開業披露の祝宴が予定されていましたが、関東大震災が起きました。しかし大規模なダメージがなく、復興の拠点となりました。
そして第二次大戦後、帝国ホテルは接収され大倉財閥は解体されました。それに伴い喜七郎も帝国ホテル会長を退任。
しかし、終戦直後から帝国ホテルを凌駕する国際的ホテルの建設を構想していた喜七郎は賛同者を募り、虎ノ門の大倉邸跡地に日本の伝統美術の様式を生かした建築により、1962年ホテルオークラを開業。
そして元力士出身のベンチャー起業家、大谷米太郎が東京オリンピックに来日する外国人観光客のために東京都から頼まれてつくったのがホテルニューオータニです。門外漢の大谷はホテルオークラを開業したばかりの大倉喜七郎に助言を求めました。大成建設が工事をする条件で喜七郎からアドバイスをもらい、1964年の五輪に間に合うよう通常3年の工期を17か月に短縮して作られました。
The Okra Tokyo (旧ホテルオークラ東京)はホテル名に大倉とあるので大倉家が関わっていると簡単に予想できますが、帝国ホテル、ホテルニューオータニにまでとは。
帝国ホテルに関しては渋沢栄一とともにとあるので強い関わりではなさそうですが、御三家全てに絡んでいるとは面白いですね。
そして、渋沢栄一。どこにでも出てきますね(笑)
ホテル御三家はこの後新御三家など外資系を含むたくさんのホテルが建設されていくのでまた次回ご紹介します。
ではまた!
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